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今、私は高校一年生です。
最近アクチュアリーというものを知り、興味を持ちました。
アクチュアリーになるには、かなり厳しい試験を受けると聞きました。
そこで、一橋大学の授業で、アクチュアリー試験のためになることなどを教えてくれますか?
学部ごとに答えてくださると有難いです。
その他 男性 未定 高校1年 得意科目・数学 不得意科目・英語 埼玉県 2016/05/22(日) 19:40 No.1480 編集 削除
  りんご
埼玉県民さん、こんばんは。経済学部1年のりんごです。
お返事が大変遅くなってしまい申し訳ありません。また、ご期待にそえるお返事とはなっていないかもしれません。ご了承ください。

かなり文章が長くなってしまったので、簡単な要約を最初に書いておきます。長くて読むのが面倒だったら要約だけ読んでください。できれば最後まで読んでほしいですが…。

<要約>
私が調べた限りだと、2016年現在、アクチュアリーの試験を受験することを想定して行われている一橋大学の講義は一つだけです。それはF教授(現在は中央大学教授です)の「計画数学Ⅱ」という講義です。ただし、アクチュアリー試験の役に立つ講義とすると、その講義は数多くあります。それらの講義は学部に関係なく受講できるため、学部ごとにアクチュアリー試験のためになる講義は紹介することは難しいです。ただ、アクチュアリーになることを目標とするならば、経済学部が最もおススメできます。逆に法学部はおススメできません。



はじめに一橋大学で現在アクチュアリー試験の対策講義として開講されている「計画数学Ⅱ(共通発展科目‐自然・数理科目)」という講義を紹介します。この講義は、現在は非常勤講師ですが、2011年度まで一橋大学で講師をしていたF教授が開講している講義です。一橋大学には学部の講義情報を載せているMERCASというサイトがあり、そこで講義シラバス(講義内容を紹介するもの)が掲載されているのでぜひご覧になってください。リンクはhttps://mercas.hit-u.ac.jp/University/Web/UniversityPortal/UserAttestation/WFU06010.aspxです。ユーザーID、パスワードを記入せずにログインボタンを押すと、ゲストとしてログインできます。「シラバスなど」をクリックし、画面右端の「シラバス検索(Search)」をクリック、科目名に「計画数学Ⅱ」と入れると出てきます。
私はアクチュアリー試験に役立つ講義を調べるにあたって教務課や、経済学研究科などを訪問しましたが、このF教授の講義を除いてアクチュアリー試験対策の講義に関する情報は得られませんでした。F教授も自分の講義以外でアクチュアリー試験対策の講義はない、とおっしゃっていたので、アクチュアリー試験対策の講義として講義を行っているのはF教授の講義だけといえるでしょう。
ではほかにアクチュアリー試験のためになる講義はないのか、というと当然あります。
例えば一次試験数学(確率・統計・モデリング)のためになる講義としては「確率(共通基礎科目-自然数理科目)」や「統計学(経済学部科目-経済統計部門)」という講義がありますし、一次試験KKT(会計・経済・投資理論)の経済のためになる講義としては「ミクロ経済学(経済学部科目‐経済理論部門)」「マクロ経済学(経済学部科目‐経済理論部門)」などがあります。また、F教授のシラバスにも書かれているように、「計画数学Ⅱ」を学ぶにあたり「微分積分Ⅱ(共通基礎科目‐自然数理科目)」の講義はとる必要があります。
高校の講義で数学Ⅰを学んでから数学Ⅱを学ぶように、大学の講義でも段階的に講義をとっていくため、上記にあげた講義に加えて、上記の講義を受ける準備として必要な講義が数多くあります。これをすべてあげていくと煩雑になるので、紹介はこれくらいにしておきます。
また一橋大学での講義ではありませんが、現在日本大学の院においてアクチュアリー試験対策の講義はしているそうです。この講義は夕方18時ごろから開始される講義で、日大に限らず、他大学の方や社会人の方も受講しているそうです。またF教授は現在中央大学の教授であるため、中央大学でも教鞭をとられているそうです。

次に、学部ごとに答えてほしいとのことでしたが、一橋大学は一般教養科目として他学部の講義を複数とることができるため、原理上はどの学部であっても上記にあげたアクチュアリー試験に必要な講義はとることができます。ですから、学部ごとに答えることは難しいです。ただし、学部ごとに特徴があるため、アクチュアリー試験のために最適な学部とそうでない学部が存在します。まずアクチュアリーになるために最適な学部は経済学部と言えます。なぜなら、経済学部の必修の講義にはアクチュアリー試験のためになる講義が多いからです。上記であげた「統計学」「ミクロ経済学」「マクロ経済学」などの基礎となる講義が経済学部必修科目になっています。(MERCAS→シラバス検索→科目区分で「経済100番コア」「経済200番コア」を選択するとでてくる「統計学入門(経済学部科目‐100番コア)」「経済学入門(経済学部科目‐100番コア)」「基礎ミクロ経済学(経済学部科目‐200番コア)」「基礎マクロ経済学(経済学部科目‐200番コア)」といった科目です)商学部も学部必修科目の中にアクチュアリー試験に必要な講義がある点で良いと言えます。「会計学概論(商学部科目‐学部基礎科目)」はKKTの会計に役立つでしょう。逆に法学部はあまりおすすめできません。法学部では一年次から必修科目として「憲法第二(法学部科目‐学部基礎科目公法部門)」、「民法(法学部科目‐学部基礎科目民事法部門)」などを学びますが、その量に多くの学生が苦しめられます。またこれらの知識が役立つのは二次試験の一部で、一次試験にはほとんど役に立ちません。必然的にアクチュアリーのためになる勉強はしづらくなるでしょう。もし、アクチュアリー以外の職業も考えるのであれば社会学部もおススメできるかもしれません。社会学部は一年次に必修とされている科目が少ないため、商学部、経済学部の講義をとることが可能です。アクチュアリーに必要な講義を受けて、自分に向いていないかもと思ったら二年次からは別の講義に切り替えることもできなくはないでしょう。
必修、学部科目、一般教養ってなんだ?と思われたと思うので説明します。必修とは、その名の通り、卒業ないし、進級のためには必ず受けないといけない科目のことです。学部科目とは、先にあげた講義の中で「○○学部科目」と書かれたものです。このなかでも基礎的なものはその学部生の必修科目であることが多いです。逆に一般教養というのは先にあげた中で「共通○○科目」とあげられているものです。微分積分や確率などは一般教養に含まれます。また、違う学部の科目を受講した際にも一般教養となります。例えば商学部の人が経済学部科目である「経済学入門」を受講すると、一般教養を受講したことになります。

ご質問の解答は以上になりますが、F教授にお話を伺った際にアクチュアリー試験の説明をお聞きしたのでご紹介しておきます。既に調べておりご存じのことも多いかと思いますが、ぜひ読んでみてください。
男性 経済学部生 19歳 得意科目・地理 不得意科目・英語 東京都 2016/07/23(土) 22:56 No.1 編集 削除
  りんご
続き…

アクチュアリー試験は年に一回行われます。試験は1次試験、2次試験があり、1次試験は数学(確率、統計、モデリング)、生保数理、損保数理、年金数理、KKT(会計、経済、投資理論)の5つが、2次試験は生保コース(「生保1」「生保2」)、損保コース(「損保1」「損保2」)、年金コース(「年金1」「年金2」)の3つがあります。1次試験はすべてが必須項目で、1科目受かると研究会員、5科目すべて受かると準会員となります。2次試験は3つの分野のうちの1つを選択し、その分野の2つの試験に合格したのち、プロフェッショナリズム研修の受講をして正会員となります。
まず、1次試験は大学3年次以降でないと受験できません。よってアクチュアリーになりたいと思っても大学3年次までは待つ必要があります。さらに、2次試験は実務経験が必要とされるといわれるため、社会人になってから受験をするのが普通です。1次試験の合格率は難しい年だと10%、簡単な年でも30%の合格率です。ただし、受験者の中には会社などから受けるように言われ十分な対策をせずに受けている層もあるため、しっかりと勉強した人の中では50%の割合で受かる試験です。(つまり簡単な年であれば5人に3人が受かる計算)

今アクチュアリーとして就職をしようと考えるならば、基本的には大学院まで進学するのが一般的で、割合としては学部2対院8くらいの割合です。これは相当優秀でないと学部卒ではアクチュアリーとして就職できないからです。実際、F教授が一橋大学の教授だったとき(1997~2011)のゼミナールの学生でアクチュアリーになった人は50人ほどいましたが、学部卒で就職したのは2人だけでした。一人は数学の成績がとても優秀な学生、もう一人は3年次に3つの1次試験に合格した学生だったそうです。
また、会員になったとしても正会員になる人は少なく、50人のうち5,6人、準会員となったのも30人程度で埼玉県民さんがおっしゃられている通り、アクチュアリー試験が簡単な試験ではないことを示していると思います。

最後にもう一点挙げておきます。長くなりごめんなさい…。
最初の方にMERCASというシラバスが載っているサイトについて紹介しましたが、実はそのシラバスは冊子としてあります。「学士課程ガイドブック」というものです。一橋大学の西キャンパス西本館という場所の正面入り口を入り、いくつかの窓口があるところを素通りした先の通路奥の方に平積みされているので、もし立ち寄る機会があればご覧になってください。(説明が分かりにくくてすみません…)
また、直近となってしまいますが、一橋大学オープンキャンパスがある、来週の7月31日(日)に一橋祭委員主催の受験生相談会を行っています。その際にお越しいただければ講義システムについてもお伝えできるかと思いますので、お時間が合えばぜひお越しください。
そして、もっと一橋大学を知りたいな、と思ったら11月の一橋祭にご来場ください。普段と違う一橋大学が見られるかと思います。

埼玉県民さんは高校一年生でじっくりと考える期間があると思うので、一橋大学に関わらず様々な大学を回ってみて、自分に合った大学はどの大学なのか考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

一橋祭運営委員 WEB担当
経済学部1年 りんご
男性 経済学部生 19歳 得意科目・地理 不得意科目・英語 東京都 2016/07/23(土) 22:57 No.2 編集 削除

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